micro:bit(マイクロビット)について解説します。
この記事を読むとわかること
- マイクロビットの概要、できること
- マイクロビットの特徴
- マイクロビットで使うプログラミング言語とおすすめ
- マイクロビットのVersionの比較
マイクロビットにできること
マイクロビットの概要
マイクロビットはイギリスのBBC(英国放送協会)が主導し、Microsoft社などと開発した教育用途のマイクロコンピュータです。
現在は、Micro:bit Educational Foundationという非営利団体に運営が委託され、学校・企業・家庭での教材として世界中で使用されています。
マイクロビットにできること
マイクロビットはおもちゃ感覚で遊びながらプログラミング学習ができるおもちゃ(教材)です。
文字などを光らせて表示したり、音を出したりと各種センサーと組み合わせ様々な「発明」が可能です。
マイクロビットには下記の機能が搭載されています。
- LEDディスプレイ(図形や文字を表示)
- 二つのボタン
- マイク
- スピーカー
- 加速度センサー
- 磁気センサー
- 温度センサー
- タッチセンサー
- 光センサー
これらとプログラミングを組み合わせて、
例えば、何℃以上になったら音を出すなど、自由に遊ぶことができます。
マイクロビットの特徴
特徴をまとめます。
ポイント
- 初めてのプログラミング学習に対応
⇒ビジュアルプログラミングに対応し、トライアンドエラーを繰り返しながら学ぶことができる - 発展的なプログラミング学習にも対応
⇒テキストコーディングも可能で、かつ、ビジュアルコーディングとテキストコーディングを切り替えることができる - ロボットなどを追加購入すればさらにできることが広がる
- パソコン・タブレット・スマートフォン対応
- 通信機能を使用して複数台の連携も可能
マイクロビットのプログラミング方法
プログラミング方法は主に以下の4種類です。
- MakeCode(メイクコード)
- Scratch(スクラッチ)
- Python(パイソン)
- Swift Playgrounds
特徴で比較しました。
難易度 | コーディング | 日本語対応 | |
MakeCode | 初中級 | ビジュアルコーティング ⇒Javascript, Pythonのテキストコーディングに変換可能 |
〇 |
Scratch | 初中級 | ビジュアルコーティング テキストコーディングに変換不可 |
〇 |
Python | 中上級 | テキストコーディング | 〇 |
Swift Playgrounds | 初中級 | テキストコーディング | × |
上記より、おすすめはMakeCodeです。
①日本語対応があることや②ビジュアルコーディングとテキストコーディングの2種類のエディタを切り替えながら、プログラミングができることが理由です。
今後テキストコーディングを学びたい人もビジュアルで作った内容をテキストコーディングに変換するとどうなるかがわかるため、
取っ付きやすいのではないかと思います。
※ビジュアルプログラミングはテキストは使用せず、図形を動かすなどで視覚的にプラグラミングする方法です。
マイクロビットのスペック比較
V1.5→V2.0で大きく変更されています。現在はV2.21が最新です。(2023/5現在)
- LEDランプ付きマイクの追加
- スピーカーの追加
- タッチセンサーの追加
(表のロゴにタッチされることを検知可能) - スリープモードの追加
- LED電源ランプの追加
※V1.5→V2.0で温度測定範囲が広がっているなど細かい仕様変更はその他にもありますが、機能の追加等の大きな項目を取り出しています。
上記より、V1.5を購入してスピーカーがなかった!などならないよう、購入を検討される際はバージョン確認が必要です。
マイクロビットの作品例
ゲーム、地震観測、温度計、コンパス、音楽演奏、ビーコンなど、様々な製作が可能です。
2つのマイクロビットを連携した例としては「じゃんけん」が挙げられます。
公式のオンラインマニュアルにソースコードもありますので、ご参照いただければと思います。
マイクロビットの価格
5千円前後で基本セットを購入可能です。
まずは基本セットを購入し、もっとやりたいということになれば拡張していくのが良いと思います。
※ロボットカーなどは公式では売り切れています。(2023/05現在)
まとめ
STEM教材として人気のマイクロビットについてまとめました。
小学生から高校生まで使えるプログラミング教材として参考になりましたら幸いです。